心療内科・精神科

薬物療法について

抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などを用いた薬物療法は、うまく合うとしっかりした効果を得ることができ、症状改善のための大きな力になってくれます。

ですが、お薬による治療、カウンセリング、環境調整など、どのような治療方法を選ぶかはあくまでご本人の希望が第一と考えておりますので、お薬を希望されない場合はご相談ください。患者様の状況に応じて、最善の方法を一緒に考えていきます。

睡眠薬に対して依存性を心配する方は多いかと思います。

睡眠薬は以前より、その効果の一方で依存の危険性が問題となってきましたが、近年、依存の危険性が少なくなった新しいタイプの睡眠薬が開発されています。「メラトニン受容体作動薬」や「オレキシン受容体拮抗薬」といった依存が起こりにくく、安全性の高い睡眠薬で治療を行うことが可能となっております。

依存の心配から薬物療法をためらっておられる方がいらっしゃいましたら、ご相談ください。

「減薬したい」とお考えの方は、自己判断で中断するのではなく、主治医へご相談ください。症状が落ち着いていても急に服用を停止するとよくないお薬もありますので、患者様とよく相談しながら、経過をみて段階的に検討いたします。

また、「症状の改善を実感しない」「副作用がつらい」など、服薬後の症状の変化や副作用の有無について気になることがあれば、些細なことでもご相談ください。お一人おひとりに合った処方を考えていきます。