内科・脳神経内科
生活習慣病
●ご相談ください
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健康診断で「再検査」「異常あり」と判定された。
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健康診断で血圧や血糖値、コレステロール値、尿酸値などの異常を指摘された。
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無症状なので放置している。
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数値が改善したので、治療をやめてしまった。
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肥満、メタボと言われた。
生活習慣病を放置する危険性
生活習慣病には、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常などがありますが、これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。本人の気付かないうちに動脈硬化を進行させ、脳血管疾患や心疾患のリスクを上昇させます。生活習慣病を放置すると、ある日突然、倒れてしまう・・・ということになりかねません。
このように生活習慣は重大な病気に結びつきやすいため、適切な治療や生活習慣の改善などを地道に続けていくことが大切です。
糖尿病
糖尿病の評価
①HbA1c 6.5%以上
②朝の空腹時血糖値126mg/dL以上、③食後2時間血糖値200mg/dL以上、④随時血糖値200mg/dL以上、⑤空腹時血糖値 110mg/dL未満、⑥食後2時間血糖値 140mg/dL未満、これら①~⑥を評価基準として、糖尿病型(糖尿病疑い)で再検査が必要か、糖尿病と診断されるか、正常型なのかもしくは、いずれにも該当しない境界型なのか、総合的に評価します。
糖尿病は合併症に注意
糖尿病のまま無治療の状態で5~10年程経過すると「糖尿病性神経障害」 、「糖尿病網膜症」、「糖尿病腎症」という糖尿病の3大合併症があらわれます。糖尿病の治療によって血糖値を 下げる目的は、これらの合併症を防ぐためです。
●糖尿病神経障害
高血糖状態が長く続くことで、末梢神経がダメージを受けて手足の感覚の異常、麻痺、しびれ、痛み、冷えなどの症状が現れます。糖尿病の合併症の中でも、特に起こりやすい合併症です。
進行すると痛みが慢性化し、痛みを感じにくくなるため、足潰瘍や足壊疽を起こし、切断にいたるケースもあります。
●糖尿病網膜症
高血糖状態が長く続くことで、網膜にある毛細血管で異常が起こり徐々に視力が低下していきます。
進行すると最悪の場合、失明にいたることがあります。
糖尿病の方は、気になる症状がなくても眼科で定期検診を受けるようにしましょう。
●糖尿病腎症
腎臓の糸球体という部分の毛細血管が悪くなり、腎臓の機能が低下してしまいます。
現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。
糖尿病腎症を予防するためには、尿検査などで定期的に腎臓の機能をチェックすることが重要です。
●その他の合併症
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動脈硬化の進行により、心臓病(狭心症や心筋梗塞など)、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)が起こりやすくなる
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感染症にかかりやすい
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歯周病が悪化しやすい
高血圧
高血圧とは
血圧は環境や気持ちに大きく左右されるため、診察の際に測ると家庭で測定するよりも高く出る傾向があります。そのため、検診や診察で計測する場合は140/90mmHg、家庭で計測する場合は135/85mmHgを超えた場合に高血圧とされます。
高血圧の状態が続くと、動脈が必要以上のストレスを受け続け、脳卒中、心筋梗塞、血液透析につながる慢性腎臓病などの血管疾患に将来かかるリスクが上昇することがわかっています。
診察室血圧
高血圧の原因
高血圧症は、本態性高血圧(原因がはっきりしない)と二次性高血圧(原因が特定できる)に分けられます。
●原因がはっきりしない高血圧「本態性高血圧」
明らかな原因は特定できませんが、食塩や肥満など生活習慣に関係した環境因子や遺伝子が関係していると考えられています。日本人の高血圧の約9割が本態性高血圧症です。
●原因が特定できる高血圧「二次性高血圧」
内分泌の病気や、血圧を上げる薬剤などによって高血圧になることがあります。
本態性高血圧症との鑑別を行い、原因に合わせた治療を行います。
脂質異常症
脂質異常症とは
血液中の脂質の値が基準値から外れた状態を、脂質異常症といいます。
脂質の異常には、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度の異常があります。
生活習慣病の治療
個々に合わせた目標設定と治療方針
年齢やお仕事によって生活習慣はお一人おひとり異なりますので、個々に合わせた目標設定を行います。医学的見地からアドバイスさせていただくのはもちろんですが、患者様のライフスタイルやご希望も考慮した治療計画をご提案いたします。
当クリニックでは、まず血液検査などにより病状を把握し、「食事」と「運動」を主軸とした生活習慣の見直しをご提案いたします。必要に応じてお薬による治療を行います。
継続治療・定期検査の重要性
生活習慣病の治療では、数値を一時的に改善することがゴールではなく、その後、長く良い状態を保つことが大切です。「数値が良くなったから」や「特に自覚症状がないから」などの理由で通院を中断せずに、定期検査を行い、自分の健康状態を客観的に把握することが大切です。